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109: 名無しさん@おーぷん 2014/07/08(火)02:06:13 ID:JQ2ggvBRh
あんまり怖くはないからスレチかもだけど、当時の私にとってはタヒぬほど怖かった実体験。

小学生の頃、水泳のスポーツ少年団に所属していた。
で、冬場はプールが使えないので体育館でマット運動とか跳び箱とかやるんだけど、その日は、うっかり教室に体育館シューズを忘れてしまっていた。
仕方ないので同じくシューズを教室に忘れた友達と二人で取りに行くことにした。

もう校舎内には人が残っていないらしく、用務員さんに頼んでドアを開けてもらい、真っ暗な校舎を電気点けながら進んで行った。

目的の教室は四階。少しずつ階段を登り、二階から三階への階段の中間ぐらいに差し掛かったとき、突然『うーーーうーーーうーーー』って感じで、男の人の呻き声が聞こえてきた。微かな声とかじゃなく、ちゃんと二人とも聞こえるくらいの大きめの声。

声が聞こえた途端、二人して階段に立ち止まり動けなくなった。
金縛りとかじゃなくて本当にパニックでどうしたらいいかわからなくなった。
その間も声はずっと単調にうーうー言ってる。

とりあえず私は、何とかしなくては...という思いに駆られて『誰!誰ですか!!?』と大きな声でうす暗い階段の先に向かって叫んでみた。
でも何の返答もなければ、呻き声にも変化がない。同じ調子でうーうー言ってる。

私が耐え切れずに友達の顔を見て、二人の目があった瞬間、同時に振り向いて無言で階段を5段飛ばしぐらいで駆け下りた。
呼吸するのも忘れるぐらいに走って校舎の外に飛び出した。

外に出ても二人して何も言えなかった。無言で体育館に戻り、体育館シューズが無かったのでその日の活動は見学した。

その後もこの友達とは変わらず中は良かったけど、この話は一度もしないまま私は翌年に家の都合で他の学校に転校することになった。本当に何故だかわからないけど、当時は誰にも言ってはいけない気がしていた。
だから未だにあの声が何だったのかはわからない。

もしかしたら学校に残ってた先生とかのイタズラとかの可能性もあるとは思う。
でもあれは、生きてる人の、この世の声ではなかったとは思っている。
人の声って前後左右の何処から聞こえたか大体わかると思うんだけど、あの声だけはどの方向から聞こえたか全くわからなかった。

今でもあの声を思い出すと薄ら寒い気持ちになる。

110: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:09:12 ID:QGIedaWw6
大学に入ってからできた俺の彼女は小さい頃、所謂見える人だった。彼女曰く、「あの頃は小さい変な生き物とか、他の人には見えないチエちゃんってお友だちがいて、たまにとても怖いモノが見えることもあった」らしい。
しかし、その力は、小学校に上がる頃には消えてしまっていた。だから、長い間、小さい頃に見ていたモノ達は子供特有の想像力の産物だと思っていたそうだ。

だが、俺と付き合い初めの頃、力が消えていないことに気付いた。きっかけは俺の部屋に泊まりに来た時、俺の部屋のTVを消した瞬間、TVの黒い画面に映った俺の後ろに「長い髪の女」が見えたこと。
「長い髪の女」を確認した瞬間、何かいる、そう思い慌ててTV画面から目を放し、俺の方を確認したが何もいなかったらしい。だが、TV画面を確認すると、やはり何かいる。

久しく心霊的なモノを見ていなかった彼女は背筋を凍らせながらも、霊的なモノが見えると言い出したら俺に痛い子と思われると考え、何も言えなかったらしい。

111: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:11:21 ID:QGIedaWw6
しかし、時が経つにつれ「長い髪の女」の存在感は増していった。最初はTV画面や鏡等に映り込んでいるのを視認できる程度だったのが、段々視界の端で視認できるようになり、最終的には俺の後ろにたっているのを直接視認できるようになってしまったようだ。

そうなると、彼女は俺に会うことが段々苦痛になり、俺も彼女の様子がおかしいことに気が付き、「浮気してるんじゃないか」と検討違いなことを疑うようになった。俺達の関係は段々ギクシャクするようになっていった。

その頃から、今度は俺に異変が現れた。彼女が登場する夢をよく見るようになった。しかも彼女が登場するのは悪夢のみ。例えばゾンビに襲われる夢では、彼女を庇いながら逃げるうちに彼女がタヒぬ。戦火の中彼女を探しつつ逃げ惑う夢では、彼女が俺の目の前で惨たらしく○されてしまう。
そんな夢ばかり見るせいで寝覚めが悪い。しかも俺が夢を見るようになったのと同時期から彼女が段々やつれて見え、なんと言うか存在感が希薄になっていった。どう表現したら良いかは分からないが、生命力的な物を削られている感じだった。

112: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:13:18 ID:QGIedaWw6
俺も段々何かがおかしいと感じるようになってきていた。元来オカルト好きな俺は、何か霊的なモノの関与を疑うようになった。そして、その疑いを確信に変える夢を見た。

その夢はいつの通りの悪夢だった。目の前で惨たらしくタヒぬ彼女を助けることができない夢。

いつもならそこで目覚めるのだが、その夢は違った。惨たらしい彼女のタヒ体を呆然と見つめていると、不意に白く細い腕が現れ、倒れ伏す彼女の長い髪を掴んだ。驚いた俺は、視線をその腕の持ち主に移した。腕の主は長い髪の毛で顔の隠れた女だった。

女は彼女の髪を掴んだまま俺の方に近づいてくる。女に引きずられる彼女から流れ出る血液が、地面に尾を引いていた。女は俺の目の前に来ると、何かぶつぶつと呟き始めた。
最初は聞き取れない程小さな声だったが、やがて何を言っているのかはっきりと聞き取れるようになった。女の呟きの意味を理解した途端、俺の背筋は凍った。
「ねえ、この女と私どっちが良い?これはぐちゃぐちゃだよ?ぐちゃぐちゃだよ?駄目だよね、ぐちゃぐちゃじゃあ汚いよね。汚いのはいらないでしょ、いらないでしょ?私はきれいだよ、新しいよ、ほら、ほら、ねえ、ねえ!!」

女は段々と語気を荒げながら、こんなことを言い続けた。時折、もう動かない彼女の頭を蹴ったり、踏み潰したりした。その度に「あー、また汚くなった。」と嬉しそうな声で呟いていた。

113: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:16:09 ID:QGIedaWw6
これだけでも相当恐ろしいが、俺がそれ以上に恐怖を感じたのは、女の声が彼女の声にそっくりだったことだ。彼女の声で、彼女を罵る女。俺の精神はすぐに限界を迎え、無意識のうちに「もうやめてくれ」と呟いていた。

おれの呟きを聞いた女の雰囲気は、がらりと変わった。女は彼女の髪を掴んだままの腕をぐいっと引き上げ、何度も踏みつけられたせいで最早原型を留めていない彼女の顔を俺に見せつけた。俺は身動ぎもできず、ただ彼女の顔を見つめるしかなかった。

暫くそのまま膠着状態だったが、やがて女が口を開いた。
「この女、汚い。私なら」
そう言いながら、女は髪を掻き上げ、今まで隠れていたその顔を見せた。今度こそ俺の精神は限界を迎え、絶叫した。

女の顔は、彼女そっくりだった。彼女の顔をした女は、絶叫する俺の頬を手のひらで包み、何か言おうと口を開いた。
そこでスマホの着信音が鳴り、目が覚めた。俺はびっしょりと汗をかいていた。

スマホの画面を見ると、発信者は彼女だった。先程の夢のこともあり躊躇したが、電話に出た。彼女は俺が電話に出ると、
「長い髪の女について話したいことがある。今すぐ部屋を出て。アパートの前に、その女について説明できる人と待ってるから。」
と言い、すぐに電話を切った。

114: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:18:20 ID:QGIedaWw6
俺はすぐに外に出て彼女と合流した。その時の彼女は昨日までと違い、やつれてもいないし、しっかりと存在感があった。その事を不思議に思いながらも彼女に腕を引っ張られ、アパートの前に停まっている車に乗った。

車には彼女に少しだけ似た女性が待っていた。彼女は、女性は自分の叔母で霊的なモノが見える人であること、彼女も今まで無くなっていた能力が戻ってきたのか「髪の長い女」が俺の側にいるのが見えることを、俺に説明した。

ここからは殆ど彼女の叔母さんの話のまとめになる。

・彼女の「見える力」は小さい頃に無くなった訳ではない。
小さい頃に見えていたモノのいくつかが彼女の守護霊的存在になったお陰で、その守護霊的なモノより弱い力の霊は近寄れなくなった。
そのため彼女の近くに霊的存在が殆どいなくなり、結果的に彼女は霊的なモノを見る機会をなくしていた。
「長い髪の女」が見えたのは、彼女に「長い髪の女」が敵意を抱いていたから。これについては次の項目で詳しく書く。

・今回の「髪の長い女」は元々俺がどこかで拾ってきた弱い霊。だが俺と彼女が付き合い初めたことで、霊が彼女の守護霊的なモノに追い払われそうになった。そのため彼女に敵意を抱き、悪霊化。俺に影響を与えること(悪夢、彼女がやつれて見える幻覚)で、彼女を追い払おうとしていた。

・彼女が叔母さんに相談したきっかけは、一度彼女の夢に「髪の長い女」がやって来たから。ただし、その時は幼い頃 彼女の見えないお友達であったチエちゃんが追っ払った。
チエちゃんは元々山にいた神様的なモノ。開発で居場所を無くし消えそうだったが、よく山に遊びに来ていた彼女に付いていくことでその存在を保った。現在は彼女の守護霊的なモノの中でも強い部類の存在になっている。

・悪夢に登場した「髪の長い女」が彼女の姿だった理由は、俺の側に半永久的に存在しようと画策した結果らしい。夢で○された彼女を俺が拒否(汚いからいらないでしょ?の質問に肯定的な反応を示した場合)し、生きている彼女の姿をした女を受け入れていたら、後戻りできないレベルで俺は女と融合することになっていたらしい。

115: 名無しさん@おーぷん 2014/07/26(土)09:22:08 ID:QGIedaWw6
ちなみに彼女からの電話がなければ、俺は完全に「髪の長い女」に取り込まれ最悪二度と目覚めなかったかもしれないと言われた。また、彼女と付き合っている限りあの女は俺に近づけないが、彼女との繋がりが切れたらどうなるかわからないとも。

今回の話はここまでだ。
彼女とはもう3年の付き合いになるが、今回のこと以外にも洒落にならない体験はいくつかあり、何度か彼女の叔母さんのお世話にもなっている。
他のエピソードについても、また試験勉強の合間に書きに来させてもらおうと思う。

117: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:25:14 ID:a84bP2ReZ
幽霊話といえるかどうか分からないし
(俺の気のせいといえば言える話だけど)
こんな真夏に真冬の話をするのもアレだけど
何年か前の真冬に起きた出来事を書かせてもらうね
メモ帳にまとめたら長くなったんで四分割するけど

118: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:26:04 ID:a84bP2ReZ

何年か前の冬、車で夜の山道を運転していたときの話。

冬用のタイヤを装着しているとはいえ、カーブが多い上に凍り付いた山道を走るのは緊張する。
スリップすればガードレールを突き破って崖下にダイブする羽目になるのは目に見えているからだ。
実際その山道では冬の事故が多く、毎年のように負傷者やタヒ者が出ていた。
何度かハンドルを取られそうになりつつ、慎重に運転していた。

そのとき、不意に背後から光が差し込んだ。
バックミラーを見ると、いつの間にかピッタリ後ろを別の車が走っていた。
あまりにもピッタリと密着しすぎているせいで、相手に道を譲るためにスピードを落として路肩に寄ることすら難しそうだった。
少しスピードをあげて引き離してから同じことをしようにも、折悪く、場所は急カーブの連続で路面もツルツルに凍り付いている。
下手にアクセルを踏もうものなら崖下に真っ逆さまだ。
苛々しつつ、慎重の上に慎重を重ねてカーブ地帯を乗り切った。

まっすぐな道に出たので少しスピードを上げてから路肩に寄り「ほら、先に行け」と態度で示したが……
そこで初めて、再び後ろが暗くなっていることに気付いた。
おや、と思って振り返った。先ほどまで密着していた後ろの車が、どこにも見当たらなかった。
途中で脇道なんてなかったはずだし、後ろの車がスリップして崖下に落ちたのだとしたら、あれほど密着されていたのだから気付かないはずがない。
「?」
と思いながら、再び車を発進させた。

119: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:26:26 ID:a84bP2ReZ

しばらく走ると、再びカーナビから「カーブが多くなるので注意してください」的な呼びかけを受けた。
そこに差し掛かった途端、また後ろが明るくなった。
さっきの車だった。追いついてきたらしい。
またピッタリと密着してくる。スピードを落とすことすらできないくらいに。

頭に血が上ったが、怒っている場合ではない。
慎重に、慎重に、慎重に……嫌な汗をかきながら、運転を続けた。
途中でタイヤが「ずるっ」と滑るたびに心臓が飛び出しそうになった。
カーナビは緊張を煽るように「カーブです、注意してください」を繰り返すし。
後ろの車は相変わらず、ぶつかる寸前のところをついてくるし。
それでもようやく、カーブ連続地帯を脱出できた。
また、さっきと同じように暗くなった。直線道路に入った途端、再び背後の車は姿を消していたのだ。
いつの間にか距離を引き離していたのかもしれないし、俺の気付かなかった脇道に入ったのかもしれないが。

心臓はまだバクバクいっていたが、緊張から解放された安堵感よりも嫌がらせを受けた怒りの方が先立った。
嫌がらせを通り越して、あれは事故を誘発していたのかもしれない。
危険な運転をする車がいる、と警察に通報した方がいいかもしれない。
あまりにも接近されていたし夜だったし、だからナンバーまでは確認できなかったが。
とにかく腹が立って仕方がなかった。俺は車内で(目の前にいない相手に対してアレだが)罵声を吐き散らしながら山道を下った。
勿論、直線道路とはいえ道路は氷結しているし、何度ともなくハンドルを取られるしで、慎重な運転を心掛けないと危険な状況に変わりはなかったが。

120: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:27:01 ID:a84bP2ReZ

それでもようやく麓の市街地に辿り着き、一休みしようとコンビニに駐車した。
まだ心臓の高鳴りは収まらない。
シートベルトが何故かなかなかうまく外れないのに苛々しながら、俺は通報のことを考えていた。

具体的に、何といって通報すればいいんだろう。
危険な車がいます、暗くてよく見えなかったけど……で、いいかな。
それでも何とか、覚えている特徴を挙げるとすれば……
車体は、たぶん緑色。車種には詳しくないが、軽自動車だと思う。
ハイビームを浴びていたから車内の様子は分からなかったけど……

そこまで考えた途端、当たり前のように、記憶の中にある背後の車の有様が克明に浮かび上がった。
前部がひしゃげ、フロントガラスは粉々に割れて車内は吹きさらしになっている。
車内は青白い光に満ちており、小さな縫いぐるみや小物類が乱雑に散らばっているのが見えた。
運転席でハンドルを握り、前のめりになってこちらを見ているのは、鼻のない女だった。
大笑いの途中で凍り付いたままピクリとも動かない表情は、まるでプラスチックの仮面のように見えた。
見開いた目は瞬きひとつせず、口もカッと開いたままだ。
鼻は無理やりもぎ取られたかのように無くなっていて、顔の中央にぽっかりと赤い穴が開いているように見えた。
ハンドルをきつく握る指は、幾つかが変な角度に曲がっている。

何だこの記憶、と思った途端、どうして雪道とはいえ運転がしづらかったのか、どうしてシートベルトがなかなか外せなかったのか理解できた。
俺は、ずっと震えていたのだ。
歯の根が合わないし、指は(恐らくハンドルをきつく握りしめすぎたのだろう)ひどく痛んでいた。

121: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:27:26 ID:a84bP2ReZ

後になって考えると、仮に後ろの車が俺の変な記憶どおりの惨状だったとしても、ハイビームを受けているし夜中だったわけで、そこまで克明に見えるわけがない。
見えたのではなく、見せられていたのではないか。

そして、そんなものが見えたのに俺が事故を起こさず運転できた理由、そして安全な場所に来てから記憶が甦った理由だが……
多分「ここでパニックを起こしたら事故る」「事故ったら、まず助からない」と俺の無意識が判断したからではなかろうか。
だから俺は見えていないはずだった。
でも、実際には見えていた。意識はしていなくても体は知っていた。
だから、ずっと震えていたのではないだろうか。

勿論これは後付けの解釈である。
俺の頭の中のイメージ映像がどうかしている可能性の方が高い。
(ちなみに、一応警察には「危ない車がいる」とだけ通報しておいた。そのあとは何の連絡もないので、どうなったか分からない)

ただ、心霊写真や心霊動画を見るたびに、このときのことを思い出す。
心霊写真は大概の場合、変なものが写っていると後から気付く。撮影時には誰も気付いていないことが多い。
これはもしかすると、あの冬の夜の山道と同じことなのかもしれない、と思うのだ。
目の前に、確かに何かがいたのかもしれない。
しかし、そういう存在を生で見てしまうのは、かなり危険なことなのだろう。
だから脳がそれを拒絶し、撮影者は写真が出来上がるまで目の前の異形の存在を認識することはなかったのだ。
人間の脳ってうまくできてるよな、と思うと同時に、ふと怖くなる。

もしかすると、俺の、もしくはあなたの隣に、あちら側の存在がいるかもしれない。
あなたの肩に顎を置いて、覗き込むようにして一緒にこれを読んでいるかもしれない。
ただ、あなたが認識していないというだけのことで。

122: 名無しさん@おーぷん 2014/07/27(日)02:33:04 ID:a84bP2ReZ
以上です。
自分は幽霊話などについては基本、懐疑派だけど
もしかすると変な存在というのは意外に身近にいて
でも全員「石ころ帽」をかぶっているような状態なのかもしれないなー、と
このとき思いました。終わり。

123: 名無しさん@おーぷん 2014/07/28(月)07:29:33 ID:SvpfGPOmy
土曜日辺りに霊的なモノが見える彼女について書き込んだ者です。試験勉強が一段落したので、休憩がてら他のエピソードを書きます。ただしかなり長い。

俺と彼女が付き合って半年位経った頃、俺の住むアパート周辺に野良猫が集まり始めた。
誰かが餌をやるようになった訳でもない。本当に突然、ある日気づいたら野良猫の溜まり場になっていたのだ。
別に俺は猫好きだしアパートの入り口で猫が日向ぼっこしていようが、ベランダを猫が歩いていようが一向に構わない。だが、隣人はそうはいかなかったようだ。

124: 名無しさん@おーぷん 2014/07/28(月)07:30:07 ID:SvpfGPOmy
隣人は大層猫が嫌いな女性である。どれくらい嫌いかというと生きている猫だけでなく、置物の猫や猫のキャラクターも視界に入れたくない・
触りたくないという徹底ぶり。
それまで、隣人とは帰宅の時間帯が被るのでよく立ち話をしていたし、彼女とも顔見知りの仲だった。

しかし、野良猫が集まり出すと隣人は神経質になり、廊下で出会ってもどこかイライラした風で話しかけられる雰囲気でもない。自然と隣人とは疎遠になり、猫が嫌で部屋に籠っているのか、段々姿を見ることも無くなっていった。

125: 名無しさん@おーぷん 2014/07/28(月)07:30:47 ID:SvpfGPOmy
アパートが野良猫の溜まり場になってしばらく経った頃、俺の部屋に彼女が遊びに来た。片手にはなにやら丁寧に包装されたお菓子を持っている。お土産かな、と思い尋ねてみると、首を横に振って彼女は答えた。

「さっき隣人さんに貰った。会うの久しぶりだったから少し話したかったけど忙しくて駄目だって。
『最近イライラしててろくに挨拶もできなかったから、そのお詫びをかねて二人でどうぞ』って伝言を頼まれた。」
とどこか心配そうな表情で言った。

俺は何かの間違いだろうと思った。昨日まで大嫌いな猫に悩まされ大層不機嫌だった隣人が、今日はご機嫌。何だか不安な気分になった。
難しい表情をしていたのだろう。彼女は心配そうな表情で俺を見つめていたがやがて言いづらそうに、あとね、と話を続けた。

「この前俺くんが言ってた、アパートが野良猫の溜まり場になってるって話だけど。私が来る時、野良猫なんて一匹もいなかった。
その代わり、隣人さんが真っ黒な猫を一匹抱えてた。隣人さん、猫嫌いだったよね?腕とか顔、真っ赤に腫れてた。アレルギーなのかもしれない。
しかも腫れている箇所を爪で掻くから、所々血が出てた。それなのに、笑顔で猫を撫でているの。」

126: 名無しさん@おーぷん 2014/07/28(月)07:31:30 ID:SvpfGPOmy
どこか怯えた表情の彼女。俺の不安が的中した。だが大きな疑問が残る。何故、隣人は嫌いな猫を、アレルギー反応を起こしながらも抱えていたのか。
これに関しては彼女がある仮説をたてていた。

「そもそも、野良猫が集合してきた原因は人為的なものだと思う。
もしかしたら、隣人さんへの嫌がらせかもね。だって猫嫌いな隣人さんがいるこのアパートに、ピンポイントで猫が集まったのは、偶然というにはちょっと変だと思う。アパートの人は餌付けしていないみたいだし。
猫がいなくなったのは、隣人さんが追い払ったからじゃないかな。どうやったのかは分からないけど、あまり友好的な手段は使っていないと思う。隣人さんが抱えてた猫、霊ではなかったけど何だか怖かったから。」

その言葉を聞いて俺はゾッとした。追い払われた猫が怒り隣人さんに付きまとう。しかもその猫は隣人さんへの悪意を以て放たれた。
そんなことを想像して、寒気が走ったのだ。

127: 名無しさん@おーぷん 2014/07/28(月)07:32:13 ID:SvpfGPOmy
俺の考えを何となく読み取った彼女が、何とも言えない顔をしてベランダの方に目を向けたその時だった。
突然、あちこちから一斉に鳴く猫の声が聞こえてきた。

あまりのことに俺はパニックになりかけたが、どうにか正気を保ち鳴き声の出所を探る。どうやら鳴き声は俺の部屋のすぐ側から聞こえてくるようだ。ベランダの方からも、玄関の方からも。
すると突然、部屋の壁がドンッと鳴り、隣の部屋から激しい物音とくぐもった声が聞こえてきた。
どうしようもなく怖くて、すがるように彼女を見ると、青ざめた表情で固まっていた。しかし、俺と目が合うとすぐさま我に返り叫んだ。

「俺くん、隣人さんの様子を見てきて!ドアを叩いて無事か確かめて!ただし隣人さんの部屋のドアは開けちゃ駄目、呼び掛けるだけ!」

言われるがままに玄関から廊下に出る。そこで俺はやっと彼女の言葉の意図する所に気付いた。
隣の部屋のドアの前は、野良猫たちで埋め尽くされていたのだ。
俺の他にも異変に気づき、廊下に出ていた住人がいたが、猫たちはそれには目もくれず鳴き続けた。

128: 名無しさん@おーぷん 2014/07/28(月)07:32:57 ID:SvpfGPOmy
俺は彼女の言葉通り猫をかき分け、ドアを叩き隣人に呼び掛けた。
だが返事はない。部屋からは相変わらず激しい物音が聞こえてくる。
何度か呼び掛けていると、部屋の奥の方で何か大きな音がすると同時に、ベランダの方から聞こえる鳴き声が止んだ。
すると廊下側で鳴いていた猫たちも一斉に鳴き止み、各々好き勝手に散らばってどこかに去っていった。
部屋からしていた物音はせず、代わりにドアの内側から彼女の声が聞こえてきた。

「俺くん、廊下側の猫はもういない?大丈夫だったらドアを開けて。救急車を呼ばなきゃ」

俺がドアを開けると、想像してたより部屋は滅茶苦茶になってなかった。壁に猫の引っ掻き傷があったり、彼女が部屋に入るときに外した、ベランダの網戸が転がっているくらい。(後で聞いた話だと、彼女はまず洗面器に入れた水をぶっかけて猫を追い払った。その後隣室のベランダから網戸をはずし隣人の元へ行こうとしたが、うまい具合に網戸が外れなかったため、思いっきり蹴飛ばした。
部屋の奥から聞こえた大きな音の正体はその時の音だったらしい。)

129: 名無しさん@おーぷん 2014/07/28(月)07:33:35 ID:SvpfGPOmy
ただ、隣人はずたぼろだった。顔や腕など、服から出ている箇所は真っ赤に腫れ上がり、自分で引っ掻いてできた傷と猫が引っ掻いたであろう傷からは血が滲み出ていた。
部屋の端には黒い猫がいたが、部屋が騒がしくなり始めると、俺と彼女を一瞥してベランダの方から出て行った。
やがて隣人の状態を見た他の住人が呼んだ救急車に乗せられ、隣人は運ばれていった。

その後のことはよく知らない。大家に事情を聴かれてありのままを話したが、それきり何の知らせもない。
ただ、あの時していた激しい物音は、隣人が黒い猫に襲われ暴れた際に発生したものであることと、野良猫がいなくなった原因はアパートの周囲にいつの間にか撒かれていたホウ酸団子であることは、大家が教えてくれた。

130: 名無しさん@おーぷん 2014/07/28(月)07:34:24 ID:SvpfGPOmy
結局、隣人はどうなったのか知らないが、事件から1週間後には隣人の両親が荷物を引き取りに、俺を含む住人数人に菓子折を持ってお詫びに来た。

隣人が去ったのと同時期に、隣人の真下の部屋に住む女性が引っ越していったが因果関係は分からない。ただその女性は非常に神経質で、隣人とドアの開閉音や足音について揉めていたらしい。
事件からかなり経つが、隣の部屋は現在も空き部屋である。

後日談として、隣人を襲った黒い猫は彼女の実家に居着いた。
最初は彼女も警戒し追い払おうとしていたが、黒い猫は彼女に懐いてしまったため、現在では家猫として飼われている。

132: 名無しさん@おーぷん 2014/08/07(木)22:20:02 ID:qKzWdcIrn
この前出張中のホテルで起きた怖い体験話していい?

133: 名無しさん@おーぷん 2014/08/07(木)23:07:48 ID:qKzWdcIrn
まとめ終わったから勝手に話す。

俺はいわゆる出張族で月の半分は出張してるんだ。出張に行く地域は同じものの常宿はそんなにもたずにじゃ○んや楽○でその時に安いホテルを検索してる。
うちの会社は宿泊の領収証の提出義務は特別なくて、一定額が貰えるシステムになってる。だから安く泊まれば差額は自分のお小遣い。

その日もM県へ出張に行って安いホテルを探していた。どうせホテルは寝るだけだし、薄給の身としては安くあげるにこしたことはないのでその地域の安いビジホを予約した。そこのホテルは普通のビジホなんだが窓のない部屋を格安で提供してるって書いてあって、チェックインする頃にはもう暗くなってるし朝も別にカーテン開ける事もないしなーって思いながら値段が安いこともあって即決した。朝食付きでこの値段はあり得ないだろうってくらいの価格で。

134: 名無しさん@おーぷん 2014/08/07(木)23:08:14 ID:qKzWdcIrn
仕事が終わって普通にチェックインして、案内された階に着くと何だか空気が重たい。
ただ出張に行き過ぎててその辺の感覚が麻痺していたんだろうな。あんまり気にせず部屋に入った。
その部屋はツインでドアを入って右手にユニットバス。奥にベッドが2つっていうまあ普通のビジホだった。
ベッドは2つあっても身体は1つだから、1つのベッドは荷物置き場にしてテレビに近い方のベッドで寝ることにした。

取り合えず飯を食おうと思って近くのラーメン屋でビールとラーメン食った。自慢じゃないが俺は酒は好きだしそこそこ強い自信があってビールの一杯くらいはお冷代わりだから酔っ払うはずがない。

で、飯を食って部屋に戻ってから風呂に入ったりテレビを見たりしてそろそろ眠くなってきたなーって思って0時ごろに電気を消して寝た。

寝つきはいい方なのですぐに眠りについて寝ていたら部屋のピンポンが鳴って起きた。寝つきはいいが眠りの浅い俺はピンポンで目が覚めて枕元の携帯で時間を見たら3時過ぎ。
どうせ酔っ払った違う部屋の客がよろけてピンポン押しちゃったんだろうなー、なんて思いながらもう一度寝ようと目をつぶっていたら、またピンポンが鳴ったんだ。

そこで俺は気付いた。


この部屋ピンポンなんてねーじゃん。

135: 名無しさん@おーぷん 2014/08/07(木)23:08:45 ID:qKzWdcIrn
ビジホに泊まった事がある人ならわかると思うが、普通部屋にピンポンなんてない。ルームサービスもなければ部屋に誰かが訪ねてくることもないからな。

えっ!?って思いながらも半覚醒状態の俺はベッドから起き上がる事もせずに目をつぶっていたんだ。

すると3度目のピンポンが鳴って間も無く廊下を子どもが走り回る足音が聞こえてきて、その足音はそのまま俺の部屋に入ってきた。間違いなく鍵もチェーンもしてある。それは朝起きてからも確認した。

その足音の子どもは部屋に入ってきてそのまま荷物置き場にしていたもう一つのベッドで飛び跳ねはじめた。普通に子どもがスプリングのきいてるベッドでトランポリンのように遊ぶように。

その時点で俺はgkbr。でも絶対目は開けない。開けたら何が見えるかわからない。

するとその子どもは俺が起きているのに気付いているのか顔をペシペシ叩き始めた。

ねーねー遊ぼうよ!と言わんばかりに。

それでも俺は絶対目を開けずに寝たふりを決め込んでいたら飽きたのかふっと気配が消えた。何の物音もたてずに一瞬でいなくなったんだ。

俺はそれからまったく寝れずに朝を迎えたよ。
起きてからホテルの人に聞いたらたまにそういう報告はあるらしい。ただホテル側からしたら原因はわからないそうだ。心中があった訳でもないし、ホテルが立つ以前にもそういう事件があったことはないらしい。本当かどうかはわからんが。

宿泊無料券を貰ったがもう絶対に泊まらない。

136: 名無しさん@おーぷん 2014/08/28(木)18:34:05 ID:0fqMxopGJ
これは叔父が若い頃に体験した話で、今年の夏祭りの時に叔
父が話してくれました。

叔父は昔、E県の田舎に出張していた事がありました。仕事が一段落すると、疲れを取ろうと
叔父は休暇を取り出張先で一緒に出張していた同僚のH氏と一緒に旅館に宿泊しました。
そのホテルでの出来事です、2人は酌を交わしながら深夜まで他愛もない世間話をした。そし
て深夜の2時頃になるとべろんべろんに酔った2人はベランダで将棋(酔ってるので定石とかも
滅茶苦茶適当)を指し始めたのですが、暫く指していると叔父が外の景色の中に変なモノを見
つけました。
ベランダのすぐ横の庭園で白い猫が2匹、小石や酒蓋を並べて将棋をやっているのです!
「そんな馬鹿な事が!」と叔父は驚き数分の間2匹の指す将棋を凝視していたのですが確かに
駒の配置や動きに矛盾は無く2匹の猫は紛れも無く将棋を指していました。「おい早く指せよ」
とH氏は叔父を急かしますが、すっかり酔の覚めた叔父は庭園に出ようと身を乗り出したのです
が急にH氏にグイっと手を引っ張られドタドタっと部屋に放り投げらてしまいました。
その騒ぎで猫はビックリして小石と酒蓋を蹴っ散らかして逃げ去る所を叔父は見ました。
叔父は「お、おい!お前今の見なかったのか?猫が将棋やってたぞ!」と言ったのですが、H氏
は「バカ野郎!悪酔いし過ぎ!ここ4階だぞ?どこに猫が居るんだ?」と言うのです。
叔父は目を何度も擦ってベランダに出て見ると確かに下に川が流れているだけで庭園も小石と
酒蓋の将棋盤も何処にも無かったそうです。
その後、酔を覚まそうとホテルのホール横の台でH氏と卓球勝負をする事にした2人ですが、更
に酒が入ってしまい酔のせいでどっちが勝てるか負けてるかは分からなかったそうです。
しばらく打ち合っていると小学生位の子供の一団(4、5人位)が奥から廊下を走りながら近づ
いて来るのを叔父が見た。
何と子供達は服も浴衣も着ておらず裸で叔父は少しビックリしたそうですが、これから温泉に
入るのか、でなければ何かの悪ふざけでもしてるのだろうと思い、すぐに意識を卓球台に戻し
ました。
ですが、子供達は全員温泉の部屋には見向きもせずにホールに近づいて来ました、近くで見る
と少し黒っぽい肌をしていたそうです。
そしてその中の一人の子供が何故か先ほどの白い猫を1匹脇に抱えていたそうです。
子供達は叔父とH氏の横を素通りし、自動ドア横の手動扉を開けて皆外へと出て行ってしまい
ました。
叔父は呆けてその様子を見ていたのですが、きっと悪ふざけの方だろうな、と思うとH氏に「こ
んな時間にどこ行くんだろな?」と聞きました、すると、H氏は「そんな子供なんて居なかった
ぞ?」と言ったそうです。

137: 名無しさん@おーぷん 2014/08/28(木)18:34:39 ID:0fqMxopGJ
そして、その2日後、同僚のH氏を旅館に残して出張から帰り着いた朝、叔父は東京の自宅でく
つろぎながら一人でテレビを見ていました。
チャンネルを幾つか替えていると不思議な番組がやっていました。
ドロドロに汚れた白装束を着た背の高い裸足の不気味な老婆が走っているのです。
「ホラー映画か?」と思った叔父はそのままその番組を視聴する事にしましたが、ある事に気
付きました。
背景にH氏と宿泊したあの旅館が一瞬映ったのです「ふうん、ロケ地はあの旅館か」そう思って
しばらく視聴していたのですが、ずっと老婆が雑木林や砂利道や原っぱを走っている映像ばか
りが流れ続けていて番組の内容がいまいち分かりません。
「なんだこりゃ?映画じゃなくて前衛芸術とか実験映画とかいう奴だろうか?」そう思いなが
ら新聞のテレビ番組欄を見てもそれらしき番組の放送予定は無く…
「バラエティ番組って訳でも無さそうだし、放送事故か?」叔父はこの不思議な番組の正体を
あれこれ色々と考えていたが、そのうちに眠くなり考えるのを止めてそのまま眠ってしまいま
した。

果たして何時間寝ていたのか分かりませんが叔父の目が覚めると窓の外は既に真っ暗だったそ
うです。
テレビは付けっぱなしだった…例の番組はまだ続いており時計を見ると午前3時を回っている。
「おいおい!嘘だろ?24時間テレビの間違いじゃないのか?」叔父は驚いたのですがそのまま
暫く番組を見る事にしました。老婆が尚も走り続けている映像に映る背景は叔父の住んでいる
街そのものでした!しかもよく見ると老婆の手にはいつの間にか包丁が握られていたそうです。
「馬鹿な!?ここに近づいて来てるのか!」叔父は少し怖くなってテレビを消しました。

ブウ-ン

という音と共にテレビが独りでに点いた。
叔父は恐怖を感じてテレビの電源ケーブルをコンセントから抜き、部屋中のドアや窓の鍵を閉
めてベットに潜り込む…
ベットの中から恐る恐るテレビを覗く…そこには老婆はもう映っていませんでした。
旅館で見た黒い肌の子供達が叔父の家のドアを内側から力いっぱい手で押している映像が映っ
ていました。
「きっとドアを壊してアイツを部屋の中に入れようとしているんだ!どうしよう!?」
叔父は何も出来ずにベットの中で震えていました。
すると画面が突然切り替わって包丁を持った老婆が階段を上って来ている映像が写りました…
「やばい!家のマンションじゃないか!」ベットの中で震えている叔父は腰が抜けて一歩も動
けなかったそうです。
とうとう叔父部屋ドアの前で老婆が立ち止まりました そして…

138: 名無しさん@おーぷん 2014/08/28(木)18:35:52 ID:0fqMxopGJ
コンコン…

テレビでは無く現実にドアをノックする音が聞こえて来ました。
この時叔父はショックで失禁していました。
ですが、次の瞬間  「夜分失礼します!叔父さんですか?お久しぶりですF子です!叔父さん
開けてくれますか?大事なお話があるんですが…」F子さんというのは叔父の大学時代の元恋人
である。
叔父はF子の声を聞いてベッドから出ようとしたが、テレビをもう一度見ると物凄い勢いで包丁
の柄でドアをガンガンやたらめったら叩きまくっている狂った老婆の姿が映されていた。

コンコン

「叔父さん?本当に夜分にごめんなさい!大事な用なんです!」
F子の優しい声とノックの音は現実に聞こえるが、テレビのスピーカーから流れる老婆の凶悪
な破壊音は現実には聞こえない。
何だこれは!?F子が助けに来てくれたのか?F子に霊感なんてあったのか!?混乱してそんな
事を思っていた叔父はF子に助けを求めようとベットから出る。
するとまたテレビの画面が切り替わり黒い子供達が映り込む。
子供達の一人が手に何かを持って玄関の壁に文字を書き出した、叔父はテレビ画面を凝視する。
「えふこはにせものでたらころされるよ」
ひいっと叫び尻餅を付いた叔父。

コンコンコンコン

「どうしたんですか?叔父さん開けて!おねがいします!」精神が限界に達した叔父はベット
に戻りそのまま朝まで震えていた。
朝6時頃…ベットから顔を出すとテレビは普通に戻っていた。
ドアの方は恐怖で見る事が出来なかった為大家さんを携帯で呼びドアの周囲を確認して貰った。
すると…
「あらやだ!酷い!なあにこれ!泥棒じゃ無いわよね?暴走族でもイタズラだれたのかしら?
ドアがベッコベコじゃない?何があったの?」と言うので恐る恐る見に行く・・・べっこべこ
どころでは無かった。
ドリルで付けられた様な穴が無数に空いており、ドアの中心部はグシャグシャに凹んでいた。
どうしてここまで破壊されていながら中に侵入されなかったのか不思議だと大家さんは言った
そうだ。
きっとあの黒い子供達が守ってくれたんだろうか?
その日、叔父はF子さんに確認の電話を入れたんだけど当時の大学時代の固定電話番号はもう
使ってないみたいで音信不通なので確認不能。
叔父はすぐにドア代を弁償し部屋に自分の荷物を全部放っぽって引っ越した。
その後は不思議な猫にも子供にも老婆にも出会って無いそうです。
「あれは何だったんだろう?」と叔父は言っているけどホントなんなんだろう?地霊か何か?

141: 名無しさん@おーぷん 2014/09/10(水)05:33:31 ID:cTDDGLnjK
フェイク有

昔から何故か変な相談をよく受けた。

その日も、友達のお母さんから、最近知り合いの子供がちょっとおかしいという相談を受けた。相談というか、愚痴というか。世間話みたいなもんだろうか。

その子供が、何もない壁に向かってずっと話しかけているとか、行ったこともない場所の話をするとか、そういった類の話だった。
子供らしい、見えないお友達がいるんだろうと、笑い話として話していたが、表情は優れなかった。

妙に気になって、詳しく聞いてみると、不自然に話を終わらせようとしてくる。が、どうやらお母さんも気になることがあるらしく、ポツリポツリと、断片的ではあるが、話してくれた。

最初は子供のよくある妄想と思っていたが、あまりにも子供の変化が急激過ぎて戸惑っている。
幼稚園から帰ると、庭の隅にうずくまって延々と壁に話しかけている。
それに、その友人夫婦の仲もなにやらギクシャクしている様子。
とのこと。

目を閉じて、イメージしてみる。

142: 名無しさん@おーぷん 2014/09/10(水)05:45:39 ID:cTDDGLnjK
真っ暗な中、ふわふわと揺れる白い光のイメージ。
それはだんだん近付いてきて、やがて意味のありそうな形へと変化する。
最初は犬に見えたが、どうやら違う。

「狐?」

そう呟いた瞬間に、イメージの白狐は歯をむきだして眼前に迫ってきた。
驚いて目を開ける。

友母「狐?」

私「はい。多分、ですけど。でも生きてる狐じゃないような。パッと浮かんだイメージですが、神社の隅の祠に置いてあるような、陶器の白い狐みたいな…」

友母の顔色が変わったのが見えた。

友母「その子供が宝物って言って見せてくれたことがあるの、狐の置物…」

私「多分、それが原因です」

友母「それを捨てれば、良くなるの?」

私「男の子と、その狐のイメージが、かなり重なって見えました。捨てたら逆に危ないかも」

友母「わかった。今度そのことも話してみるね」

その日の話はそれくらいで終わりました。

143: 名無しさん@おーぷん 2014/09/10(水)06:00:41 ID:cTDDGLnjK
後日

友母「あの狐の置物の話。聞けたよ」

友母の話によると、子供が宝物にしている狐の置物は、庭の隅に埋まっていたものを、子供が見つけたものらしい。
友母から置物の話を聞いた母親は、流石に気味が悪くなり、子供が幼稚園に行っている間に狐の置物を隠したそうだ。捨てるのは縁起が悪いと感じたのかもしれない。
だが、気が付くと子供は何故か狐の置物を見つけていて、大事に持ち歩いているという。
絶対に子供の手に届かない場所に隠しても、絶対に見つけて持ち歩いているというのだ。
子供の話だと、狐の置物が呼んでくれるから、何処に隠してあってもわかると言っていた。

友母「どうにかならない?」

私「………」

正直、私の手には余ると感じていた。
目を閉じてイメージしても、もうなんのイメージも湧かない。完全に拒絶されている。拒絶されている今が潮時だと感じていた。これが敵意に変わったら、対処のしようがない。

私「はっきり言うと、縁を切るくらいしないと、危ないと思います。少なくとも、距離は置くべきです」

友母「でも…」

気持ちもわかる。こんなオカルトじみた話を真に受けて、リアルの友人関係を破綻させるのも、逆に頭のおかしい人と思われても仕方ない。

この結末を知るのは、数年経ってからとなる。

144: 名無しさん@おーぷん 2014/09/10(水)06:15:02 ID:cTDDGLnjK
数年後

友母「あの狐の置物の話、覚えてる?」

私「はい。覚えてますよ」

友母「あれからね、本当に怖い話になっちゃって、私も最近聞いたんだけどね…」


子供は相変わらず壁に向かって話しているし、庭から出ることすら嫌がり、引きこもりのようになっていた。
小学校に上がる年だというのにこのままでは、と、不安も募る。
夫婦仲もほとんど冷め切っていた。
そんなある日、子供が両親にお願いがあると言ってきた。
そのお願いとは、子供がいつも佇んでいた庭の片隅を掘るということ。
夫婦は子供と一緒にその場所を掘った。
そこには、石で出来た、小さな社が埋まっていた。
夫婦が建築業者や、以前の土地の所有者に話を聞いて見ても、何にもわからなかった。
だが、社は出てきた。一緒に一つの狐の置物も掘り出したという。
夫婦は一番驚いたのは、その掘り出された狐の置物、子供が大事に持っていた狐の置物と、どうやら対になるものだということだった。

形も、大きさも同じ。
そして、左右対称。

夫婦は出てきた社を庭の隅に設置し、近所の神社にお願いして、お祓いのようなこともしてもらったという。

子供はいつも大事に持っていた狐の置物をその社に置いて、壁に向かって話しかけることも止み、今は普通に小学校に通っているという。

145: 名無しさん@おーぷん 2014/09/10(水)06:23:42 ID:cTDDGLnjK
友母「これが、その子の写真」

私「あれ?女の子だったんですか?」

友母「そうよ。言ってなかったっけ?」

携帯画面の中で笑う、黄色い帽子の、赤いランドセルを被った女の子を、私はジッと見つめた。
嬉しそうに笑う女の子は、狐のようにニッコリと目を細めて笑っている。

狐のイメージと重なって見えたあの男の子は、いったい何だったのだろうか。

ひょっとして、女の子が壁に向かって話しかけていたのは、狐ではなかった?
私の中では、狐のイメージも、男の子のイメージも全く消えていない。

社を祀って、それで本当に解決したのだろうか?

いくつも疑問は浮かんだが、私は何も言わなかった。
目を閉じてイメージしてみる。男の子の顔が、グニャリと歪んで狐のように笑った。


終わり

146: 名無しさん@おーぷん 2014/09/18(木)04:36:12 ID:euFz45lFI
当時の彼女が住んでいたワンルーム。

安さだけで決めたというだけあって、壁は薄いし夏は暑くて冬は寒い。
おまけに築年数もかなり経っていて、トイレはお風呂場と一緒のタイプ。

玄関入ってすぐに狭くて細いキッチンスペースがあり、その先に8畳のリビングがあった。
角部屋だった為、外階段を昇り降りする音も聞こえてくる。

彼女はだいぶ図太い神経をしていたのか、全く気にならないと言っていた。
偽物ではない、本当にサバサバとした男友達のような性格に惚れて付き合っていたんだ。

とまあ、前提はこれくらいで。

俺も一人暮らしをしていたんだが、大学もバイト先も俺の部屋の方が近かったせいか、ほとんど俺の部屋で半同棲のような形で生活していた。
何度か彼女の部屋に遊びに行ったことはあるが、初めて泊まったのは付き合って二ヶ月くらい経ってからのことだった。

部屋に入るなり、彼女はうーん…とうなりながら、狭い部屋をパタパタと片付け始めた。
俺の部屋と比べたらかなり片付いている(というよりものが少なすぎる)のだが、彼女は気になるようで、せっせと俺がいられるスペースを作ってくれた。

話に聞いていた以上に壁が薄く、静かにしていれば隣の部屋のテレビの音も聞こえてきた。
当然、彼女もBGMがわりに見もしないテレビをつけて生活音を消していた。

お酒も入っていたので、狭いベッドに抱き合う形で布団に入り、ムラムラする気持ちは抑えてその日は早めに眠ることにした。

147: 名無しさん@おーぷん 2014/09/18(木)05:05:52 ID:euFz45lFI
慣れない布団で眠ったからか、夜中に目が覚めた。
彼女を起こさないようにベッドから降りて、小さなテーブルの上の飲み物に口をつけた。

ふと、誰かが呟くような声が耳に入ってきた。
彼女の寝言かと思ったが、どうやら違うらしい。
息を○して耳を澄ませていると、その呟きが何を言っているのかが耳に届いた。

「出て行け…出て行け…」

小さく小さく囁くように、その言葉だけを繰り返していた。
鳥肌が立った。
彼女を起こして、コンビニに行こうと誘った。とにかく一度、この部屋から出たかった。
彼女はめんどくさいと言いながらも付き合ってくれた。

「なあ、隣の部屋の人、ちょっと変だって」
「ん?なんで?」
「ずっと小声で、出て行け、出て行けって囁いてるんだもん」
「あー。あの声か。貴方にも聞こえたんだ」
「どういうこと?」
「あれ、隣の部屋の人じゃないよ」
「え?」

俺自身、そのときまで幽霊やら心霊現象やら全く信じていなかったんだ。
でも、よくわからないんだけど、直感でこれは「そういうもの」だったのかと、ストンと腑に落ちて納得してしまった。

「部屋のものをちょっと動かしたり、たまにピシピシ音を鳴らしたり、視界にチラチラ入るくらいだから気にないのが一番だよ。何か言っててもテレビつければ聞こえないしね」

彼女の神経の太さに驚いた。
そして、自分の肝っ玉の小ささにも。

彼女がいる心強さを頼りに部屋に戻ってみると、声は何にも聞こえなかった。

「ほらね、気にしないのが一番だよ」

彼女はそう言ってベッドに入った。
だが、俺はテーブルの上に置いたはずのペットボトルが倒れているのを見て、もう二度とこの部屋には泊まらないと心に決めた。

怖さでまるで寝られなかったし、やっぱり声は聞こえてきた。
この日以来、変なものが見えたり聞こえたりするようになってしまったことが、一番洒落にならないことだと思っている。

148: 名無しさん@おーぷん 2014/09/18(木)05:47:30 ID:euFz45lFI
眠れないので続けて。

図太い彼女は子供の頃から、そういうものを見たりしていたらしい。
だが、他人に話しても信じてはもらえないし、基本的には誰にも話さないで過ごしてきたそうな。
でも、共通の体験をしたせいか、俺には色々と教えてくれた。

彼女が教えてくれた話の一つをしてみる。

彼女の祖父が、高校生のときに亡くなった。
一緒に住んでいたので、当然お通夜も葬儀も自宅ですることになった。
親戚が何人も泊りに来て大変だったという。
お通夜の夜は、線香とろうそくの火を絶やさないように、交代で寝ずの番をするというので、彼女も親戚と一緒に起きていたが、どうにも眠くなり、交代してもらった。
二階の自分の部屋に行き、ベッドに入るとすぐにうとうとし始めた。

と、そのとき、窓がコツコツと叩かれる音に気付いた。

コツコツと叩き、またしばらくするとコツコツと叩く。

一緒の部屋に寝ていた従姉妹もその音に気付いたらしく、目を覚まして彼女に話しかけてきた。

「何の音?」
「窓じゃない?」
「おじいちゃんが来たのかな?」
「おじいちゃんなら家の中にいるでしょ。あれは別のもの」

彼女が素っ気なく答えると、従姉妹は真っ青な顔をして、彼女の布団に潜り込んできて震えていたらしい。

彼女は従姉妹を撫でながら、そのまま寝たが、何度か従姉妹から起こされたと笑っていた。

俺は鳥肌が止まらないし怖いし、彼女は笑っているし、なんだかよくわからなくなった。

「火車っていう妖怪。知ってる?」
「かしゃ?」
「生前、悪いことをした魂を地獄に連れて行くっていう妖怪なんだけどね」
「おじいちゃん、なんか悪いことをしたの?」
「そうじゃないよ。でも、あのとき来たのはそれに近いものだと思う。凄く飢えてるような、そんな感じだったから」
「なんか怖いな」
「あと、私は寝てて気付かなかったんだけど、夜中に一回、インターホンが鳴ったんだって」
「誰が来たの?」
「誰も」
「玄関開けたら誰もいなかったとか?」
「ううん。誰も玄関は開けなかったってさ。こんなときに来るようなのは悪いもんだ!って誰も出なかったらしいよ。流石、信心深い田舎の人だよね。あとインターホンの画像にも、何にも映ってなかったしね」

彼女の説明によると、最近のインターホンは押されると防犯のためか、自動的に録画する機能があるらしい。

「てことは?」
「インターホンが押されたのは事実だってこと」

また鳥肌がたった。

149: 名無しさん@おーぷん 2014/09/25(木)16:32:36 ID:KiPLdlVna
不思議な穴

僕が子供の頃に住んでいた広島の田舎には青いバッタ
が居た、本当に真っ青なのだ。
この前ニュースで突然変異で赤くなったバッタが発見
されたらしいけどそれと関係あるのかもしれないが分
からない。
僕が近所の山の中に作った秘密基地、その裏にある子
供2人が通れる位の小さな洞窟で青いバッタを見つけた。
洞窟の奥は真っ暗で怖くて2m以上中に入る気にはならな
かったが、それも結構沢山バッタが居て30匹位捕まえた
バッタの中の3、4匹は青いバッタだったと思う。
「青いバッタを見つけた」と母に見せに行ったのだけ
れど、「嘘おっしゃい!バッタが青い訳がないでしょ?
きっと誰かがバッタの巣にペンキでも塗ってイタズラし
たのよ」と言われ全く信じてもらえず、青いバッタだけ
その場で庭に捨てられてしまい、残りは佃煮の材料とな
られた。
悔しくてもっと沢山バッタを捕まえてやろうと思い、洞
窟の奥に行けばもっと青いバッタが見つかると思って、
日曜日に洞窟の中を調べてみる事に決めた。
自分でオニギリを4個作って一番大きな虫籠と愛用の虫取
り網に父の懐中電灯とバッタを誘き寄せる為のハチミツ
瓶(家から勝手に持ち出したのだが当時はバッタがハチミ
ツが好物だと勝手に思っていた)の完全武装で洞窟に向か
った。
懐中電灯を使っても洞窟は薄暗かったがバッタが居ると
信じて10分位歩いた。
一旦戻ろうかと思った時に足が滑って下に落ちた。
これはジェットコースターより怖かったけど、落ちた後
に何が起こったのかはよくわからない。どこに落ちたの
かもよくわからない。
目が覚めると洞窟の外に居た、辺りはもう夕方でそして
何と素っ裸だった。
靴も履いてないし、虫籠もハチミツの瓶もオニギリも無
くなっていた。
そして残っていた虫捕り網を見てギョッとした!虫捕り
網の中には筍が6個詰め込まれていたのだ!
何が何だかわからずにその虫捕り網を持って裸で家まで
泣きながら走って帰った。
泣きながら母と父に説明したが、服や靴などを盗られた
事は信じてもらえず家族会議では靴を無くした事を誤魔
化す為の嘘だとレッテルを貼られてしまい暫くおこずか
いをカットされた。
だが、季節外れではあったが筍が手に入って母は喜んで
くれて筍づくしを作ってくれた。
青いバッタはそれ以来僕のトラウマとなってしまった。
あの時、洞窟で衣服と靴とハチミツ瓶とオニギリと虫籠
を盗って筍をくれたのは一体誰だったんだろうか?

150: 名無しさん@おーぷん 2014/09/25(木)18:47:37 ID:KiPLdlVna
あと、もう一つ聞いた話がありますので投下しときます。

151: 名無しさん@おーぷん 2014/09/25(木)18:48:38 ID:KiPLdlVna
ガフの部屋

ガフの部屋ってゲームしりませんか?ある時期ブームになったらしいん
ですけど、探しても見つからないんですよ。
ゲームの内容はごく普通のRPGで舞台は現代で主人公とその相棒の動物
が都会に巣食う悪霊や妖怪を退治していくっていうストーリーで2002年
頃に個人制作されたフリーゲームらしい。
でもこのゲームには怖い都市伝説があって、聞く所によると自分が飼
ってるペットと一緒にゲームの世界に入ってプレイ出来るらしいです。

その方法はまず

1:ゲームの中で最初に主人公の名前を付ける時に自分が飼っている
ペットの名前を入力する事。
2:ゲームの主人公の相棒の動物を選ぶ時に自分が飼っているペット
と同じ動物を選ぶ事。
3:2で選んだ動物に自分(プレイヤー)の本名を入力する事。
4:1、2、3を入力した後ゲームを通常通りプレイした後セーブする事。
5:1、2、3、4全てを終えれば準備は完了で、その日は何もせずすぐに就寝する事。

以上です。するとゲームの中で取った行動と全く同じ夢を見る事が出来
るらしいです。
ただ、夢ではペットの魂は飼い主に飼い主の魂はペットの体に宿るそう
です。
あとこのゲームには最後に主人公が悪霊に取り憑かれて発狂し相棒を生
きたまま食い○してしまうバットエンドがあるらしいです。

152: 名無しさん@おーぷん 2014/09/27(土)08:34:42 ID:sbIOhK8kT
サバサバ彼女の話をした者です。

暇なので今日も勝手に投稿させてもらいます。

彼女とはバイト先が一緒になり仲良くなったのがきっかけで付き合ったんですが、その仲良くなった経緯が、ちょっと変だったのを思い出しました。

居酒屋でバイトしていたので、バイトが終わると賄い飯が出るのが魅力的でした。
着替えて、賄いのどんぶりを持って休憩室に入ると、先に上がっていた彼女がいました。

「お疲れさまです」
「ああ、お疲れさまー」

無愛想に感じましたが、彼女の前に座って賄いを食べ始めました。
先に食べ終わり、少し彼女を観察していると、彼女が、

「ごめん、ちょっとタバコ吸っても良い?」
「え?うん。べつに良いけど」

タバコに火を付けて灰皿に置きました。
でも吸ったのは最初の一口だけで、あとはそのまま半分くらい灰になるまで置きっぱなし。

「タバコ、いいの?」
「うん。こうしとくと彼が喜ぶから」

素っ気なく答えた彼女に、なんだ、彼氏がいるのか…と、残念に思ったのを覚えています。

その後も、何度か一緒になるうちに、タバコに火を付けて放置、を何回か見ましたが、しばらくして彼女の妙な喫煙はなくなりました。

「タバコやめたの?」
「あー…うん。そんなとこ」
「彼氏と別れたの?」
「別れたってwまぁ、彼がいなくなったのは確かだね」

よし!と思って彼女にアピールして付き合えるようになったのは、これから一年後くらいのこと。

で、付き合って、彼女が見える人だと分かってから教えられたのは、彼女が休憩室でタバコを吸ってたのは、休憩室にいた男の霊がタバコ好きだったから、って話。
俺、幽霊に嫉妬してたらしい。

彼女は勘が良いから俺の気持ちにも気付いていたけど、あえてそういう態度をとっていたらしい。

153: 名無しさん@おーぷん 2014/09/27(土)09:12:03 ID:sbIOhK8kT
続けて。

彼女は勘が良いというか、人の心が読めるんじゃないかというくらいに、人の気持ちに敏感だった。
そのせいか、あまり人と深く付き合うということはしていなかったし、特定の仲良しグループというものも持ってなかった。
しいて言えば、バイト先は相性が良かったのか、バイト先のメンバーとはよく一緒にいた。
そのバイト先の店長ってのがまた変わってたんだけどね。

ある日、開店前に立て続けに面接が入ってて、店長が仕込みが出来ずに俺が一人でてんやわんやしてた。

面接の終わった店長が、面接にきた人の履歴書を見ながら悩んでた。
俺も見せてもらったが、悩むまでもないんじゃないかな?と思うくらい、申し訳ないんだが、容姿に差があった。
一人はイケメンタイプで、いかにも仕事が出来そうな感じ。もう一人はお世辞にも美人とは言えない、地味なタイプ。
俺は店長がなんで悩んでるのかわからなかった。

そこへ、お店の掃除をしていた彼女がやってきた。

店長「ねーねー彼女ちゃん。さっきの面接に来てた子、採用するならどっちが良いと思う?」
彼女「女の子の方。男の方は、ヤルことしか考えてなさそうで、生理的に無理」
俺「そんな、見た目でそこまで言うなよw」
店長「でも彼女ちゃんがそう言うなら、そうなんだろう。よし、女の子を採用ね♪」

その時は正直ええー?って思ったが、彼女の分析?は正しかったことが後で分かった。
男の方は俺と彼女と同じ大学の先輩で、聞いてみると割と有名な先輩だった。女垂らしで。

後から店長にそのことを話して見たら、

店長「流石、彼女ちゃんだね。あの子は人を見る目があるから。俺君を採用したのも、彼女ちゃんが決めたようなもんだからね」
俺「そんな適当で良かったんですかw」
店長「適当じゃないさ。信頼してるからね」

なんというか、若いのに悟ってるなぁとは思ってた人だったが、信頼って言葉をカッコ良く感じたのはこの時が初めてだった。

それからも、彼女が人のことを言い当てたり、考えてることを先読みして気遣ってるとこを見ているうちに、本当に彼女は人の心が読めるんじゃないか、と思うようになった。

ふと、気になって彼女に聞いてみたことがある。

「彼女はなんでこの店で働こうと思ったの?」
「店長が好きになったからかな」
「ちょwまじで?」
「うん。人の気持ちがわかるっていうか、理解してくれるとことかね」
「ヤキモチ妬いちゃうだろw」
「大丈夫。そのヤキモチは無駄だよ」
「わけわからん」
「ああいう、誰にでも心を開いてる人は珍しいから」


彼女はほんとに、人の心がわかるんだと思った。

154: 名無しさん@おーぷん 2014/10/05(日)08:16:25 ID:fCBsQ0AmK
かれこれ10数年前の話。
当時、富山にある会社の寮のアパートで1人暮らしをしていた時の出来事。

夜10時はとうに過ぎていたと思う。部屋でくつろいでいると、突然、インターホンが鳴った。
こんな遅くに誰だと思いつつ、恐る恐るドアを開けると、そこには30代位の男が1人、たたずんでいた。

「夜遅くにすいません。布団屋の者です。今、使ってる布団を見せてください。
よろしければ、部屋に上がらせてもらってもいいですか?」とのこと。

「勘弁してよ、こんな遅くに何言ってんの?帰って!」
と、その男を追い払おうとしたところ、

男は態度を一転させ、
「オマエ、誰に向かって口きいてんだ?」と逆切れ。

(おわり)

155: 名無しさん@おーぷん 2014/10/06(月)20:23:01 ID:vRD8F0C2q
チリで最悪な犯罪者に絡まれた話

実話です。
これは、南米旅行が趣味だった頃チリの古代遺跡で有名なとある島
に行った時の話。
ある夜、有名な観光地の商店でもの凄いDQNっぽい格好したアジア人
の男が現地の商店で買い物してた少女にしつこく詰め寄ってたんだよ。
んで、明らかに少女は涙目になってて嫌がってるのに男は大声で
なんかまくし立ててんのよ。
しかも片方の手をズボンの中に突っ込んで何やら〇〇〇をモゾモゾ
といじってなさる。
声聞いてたら明らかに酒に酔ってる感じの日本語・・・うわ
最低だなぁ・・・ロリコン変態の日本人かよー最悪じゃん!この恥
さらしが!って怒鳴りつけてやろうかと思ってたら、店の外から派手
なギャル風の格好をした20代位の女が入って来て男に向かって何か
喋りかけて来た。
すると男は何事も無かったかの様に〇〇〇いじりを止めるとササーと
その女の所に行って何やらゲラゲラと談笑しはじめた。
少女はどっかに走って店から出て逃げたので俺は安心した。
ギャル風の女は最初はムスッとして話を聞いていたが暫く男と談笑を
した後店を出て一緒にワゴン車に乗った。
男は窓から酒缶をポイッと投げ捨てるとワゴン車は夜道に消えていった。
次の日、観光地巡りをしてる時またソイツに出くわした。
昨日のギャル風の女を連れている。
今日は〇〇〇はいじくって無かった様子だが、相変わらず酒缶を手に
持ってゲラゲラ笑っている。
その声を聞いたらまた嫌な気分にさせられた。
一秒もその場に居たく無いので帰る事にして男の横を通り過ぎるよう
とした時だった。
酔ったソイツがすれ違い様に蹴りを入れて来た!頭に来てソイツを睨
んだんだけど、ソイツも睨み返して来た。
で、「お前昨日俺の女ジロジロ見てただろ?○したろうか?あ?」と
か言ってきたので「ええ、そうですよ!店で大声で騒いでたので迷惑
な人達だなあ・・・って思ってつい見入ってしまいました(笑)」って
言ってやった。
そしたら「んだクソコラッ!」って大声で怒鳴られて酒缶で思いっき
り殴られて俺は倒れた。
そしたら周りに人が集まって来てギャル風の女も「やめなよセキくん!
私気にしてないから暴力はやめよ?小学校の先生になるんでしょ?」と
か大声で言って男を抑えてくれた。
だけど男の方は俺とギャル風の女に唾吐きながら大声で「お前が売って
きたんやどが!どうすんだぁ!甘ったれてんじゃねえぞ?」とかわけが
わからない事を延々と怒鳴り散らしていた。
その後で野次馬の誰かが警察を呼んだらしく男はどっかに連行された。
俺は「ざまあ見ろッ」と吐き捨てると面倒なのは嫌なので野次馬に紛れ
速攻でその場を後にしたので警察のお世話にはなってない。
その日はどっと疲れたのでホテルに付いたらそのままシャワーも浴びず
にベットにダウンして寝た。

156: 名無しさん@おーぷん 2014/10/06(月)20:23:43 ID:vRD8F0C2q
その夜不思議な夢を見た。

パンフレットで見たポリネシアの部族酋長の格好をした男性が俺の眼の
前に立っていた。
手に何か持って俺の額にくっつけている・・・恐る恐る見上げるとそれ
は拳銃だった!
酋長は銃口を俺の額にくっつけたまま無表情で俺の顔を眺めている・・・
「やッべー!○される何だ?何だ?強盗か!?」
と俺は思った。
蛇に睨まれたカエルが如く暫く動けずにいると、俺と酋長の横を小さな
女の子の手を引いてあの酒缶野郎が通り過ぎて行く!「おい、早く逃げ
ろ!警察呼んでくれ!」って俺が咄嗟に叫んだが酒缶野郎はこっちを振
り向きもしない…「お前何やってんだ?」
そう言ってよく見ると女の子は大泣きして必タヒで足をつっぱているが酒
缶野郎は汚い言葉で少女を怒鳴りながら無理矢理腕を引っ張りワゴン車
の方に歩いて行く…瞬間、酒缶野郎と俺の目が合った。
なる程、はじめからソレが目的の御旅行ですか?で、この物騒な玩具持
ってる酋長のおっさんはお前のクズ友達って訳ね…

ブッチーン

俺の頭の奥で太っとい弦が弾け切れる様な音がした。
中高大学時代に柔道部で培った神速の回り込+固技で酋長の左肘関節をバ
キバキに粉砕してあさっての方向にブチ折り拳銃を奪うと躊躇無く酒缶野郎
の太腿に5連発で弾が無くなるまで鉛をブチ込んでやった。
酒缶は地面に崩れ落ちて汚い悲鳴をあらげる・・・それでも俺は怒りが
収まらず両肩関節外してちょっとグリグリと痛めつけてやろうと酒缶野郎
に近寄ったが後ろから

「もう、お前が良い奴なのはもうわかった疑って悪かった」

って野太い声が聞こえた!急いで後ろを振り向いた瞬間!俺はベットから
転げ落ちて左手を思いっきり床に打った。

157: 名無しさん@おーぷん 2014/10/06(月)20:23:55 ID:vRD8F0C2q

「いってえ」

だが悪い気分では無かった。「あの酒缶〇〇〇野郎ざまあみたけー」って
嘯きガッツポーズをして二度寝したった。
それから数日後、泊まってるホテルの部屋でネットを観てたらソイツが逮
捕された事が日本でも話題になってた。
「ざまあみろ!あ、でも酒缶野郎が自白したら裁判所とか呼れるのかなあ?
めんどくせえなぁ」とか思ってたが、逮捕理由を読んでみて仰天した!
信じられるか?何と世界遺産である観光地の遺跡に自分と女の名前を彫っ
たんだとよ!しかも修復不可能な位深々と・・・・
ふっざけやがって!あのキ〇〇〇そんな事までやってたのかよ!ってもう
一度ブチキレた。
大分前のニュースだったし匿名報道されてたせいで覚えてる人は少ないと
思うけど、知ってる人は知ってる事件だよ。
何が腹が立つってさあ!あの男がチリで傷つけた遺跡は昔は荒れ放題だった
のを日本の商社がチリ海軍と協同で不可能と言われてた遺跡の修復プロジェ
クトを立ち上げて見事に成功修復した事で有名な遺跡で現地の人はその事
にとても感謝してたんだよ。
実は俺がチリ旅行しようと思ったのもその話がキッカケなんだ。
それがたった一人の腐れDQNのせいでパーにされた気分だ、本当に胸糞悪い
最悪な旅行になったよ!海外旅行にはそれ以来行く気にもならなくなった本
当にタヒぬ程シャレにならない話だよ!あの時に一発ブン殴っておけば良かった。
何が先公になりたいだ!ふざけやがって!
最近になって夢の事を思い出して色々と考察してみたんだが壊された遺跡
ってのは現地の神話に残る英雄や祖先を象ったものらしいってのは俺も知
ってるが、あの夢で俺が技をかけちまったのも古代の英雄だったのかもし
れない。
古代の英雄と戦えた事は元武人としては嬉しかったそれがせめてもの救い
だったかも知れない。
というか、あのまま何もしなかったらタヒんでたかな俺(忍

158: 名無しさん@おーぷん 2014/10/12(日)04:13:56 ID:QuRI0EisU
ちがつまって赤マルカ。ちが抜けて白マルカ。マルカに好かれて嬉しそう。ロープの足場で踊ってる。足は一つで手はふたつ。目がひとつで耳二つ。彼女はどこだと聞かれたが。しろいマルカに変わってる。あかいマルカに裏切られ。しろいマルカに変えようか。樽のなかにはちがいっぱい。今日も一人で巣に帰る。夢でした。4つのトラウマブックでした。ゴキブリ掃除とマルカの話。4つみたひとはいません。マルカの話でした。○されるところでした。トラウマです。終わりです。

159: 名無しさん@おーぷん 2014/10/30(木)01:16:54 ID:boVh0ZLZu
俺の中で洒落にならないほど怖かった話

今から3年前
大学生の頃一人暮らししてた
結構田舎で二階のアパートに住んでた

ある日の深夜にふと目が覚めた
本当に急に目が覚めて、なんも考えずドアに向かった
ドア見たら鍵が開いてたんだよね
なので「あ、閉めないと・・・」と思って鍵を閉めた
でまた寝ようと思って寝室に戻ろうとしたら

ドアノブがガチャガチャガチャガチャ!ってすごい勢いで鳴ったんだよね
誰かが勢いよくドアを開けようとしてる感じで

もうマジでビビって急いでベッドに潜ってガクブル震えてた

朝になってドア向かって覗き穴確認したけど誰もいなかった

幽霊なのか人間なのかわからないけど、
あれはマジで怖かった・・・

162: 名無しさん@おーぷん 2014/11/09(日)18:54:56 ID:jf8MEDptx
>>159

一人暮しの時の心霊体験って洒落にならないくらい怖いよね…ドアを開けたままだとどうなってたんだろゾクッとした

160: 名無しさん@おーぷん 2014/11/04(火)18:34:44 ID:pZpFrtptm

先日体験した話をさせてもらいます。
文才はあまりないので見辛いようでしたら申し訳ありません。

 少し前の三連休の際に母の実家に帰省することとなりました。私だけお盆に帰省していなかったこともあり、特に予定もなかったのでついていくことにしました。
この日は色々と可怪しかった事をよく覚えています。母と弟はこの帰省の1ヶ月前にも帰省していましたし、通り慣れた道でしたのでナビも付けずに走行していました。
午後8時半位に家を出てから高速道路を下りてO市を抜け、Y町の駅前を走行していた際に不可思議なことが起きました。
私はイヤホンをつけて動画を見ていたので外の景色を全く見ていなかったのですが、母親が何か言っているのに気づき、イヤホンを外して母に何があったか聞きました。
「どうしたの、母さん」
「ねえ、この道にこんな橋あったっけ?」
と言ってきた。外を見ると確かに見慣れない橋の上を走っている。下には川らしきものが見えるのだが、いつもはそのような道は通らない。その橋を通るようにしたのならば母はこのような質問をしてこないだろう。
だが、前述の通り通り慣れた道、迷うはずがないと考えていたのでおかしいと思いつつもそのまま走り続けていました。道を間違えているのが確信へと変わったのは海岸線にでた時でした。本来駅前を越えたあとは山側へと入るので海岸線は見えないはずなのです。
流石にこれはおかしいと思った私はスマートフォンで現在地を調べたところやはり道を間違えていました。しかしその間違え方もおかしいのです。その道は駅前を背にして走らないと行けない道なのですが、母の話だと駅前とその前にある店を過ぎたと言うのです。
それならこの道に入るということはありえません。
「さっき○○○号線に入ったって言ったよね?」
「うん、少なくとも位置情報はそうなってるよ。」

「この通りの先落ち武者の幽霊が出る峠があるし、崩落事故があったトンネルもあるんだよ。今日は何だか本当におかしい。」

しばらくして元の道に戻り、母の実家のある町につきましたが、

「この先左折です。」

登録していない筈のカーナビが案内をはじめているのです。その後も母の実家を的確に案内していましたが、母は道を覚えているのでカーナビに実家を登録していません。一般の民家ですし登録しない限りカーナビが案内をするわけがないのです。それどころか案内したという履歴すら残っていなかったのです。
それに、私たちは間違った道を戻ってから本来の道を走ったので距離もありましたので往復していつもかかる時間に1時間かかってもいいほどだったのですが、いつもと同じどころかそれよりも早い時間についていました。

 此処から先は母から聞いた話です。
母はもとより霊感というものが強い方で、昔から霊体験を数多く体験していますがこれはまた別のお話。
話はさかのぼりO市を走っている時の話です。信号待ちで列の一番先頭に止まっていた際のこと、フロントガラスの外から女性が覗きこんできたそうです。その時直感的にこの人は生きている人間ではないと思ったので声をあげず、気づかないふりをしていたそうです。
その女性は例えるなら日○エレ○○ル○合のア○ミちゃんのような顔をしていました。その女性は「違う、違う」と言って後ろの方に向かったそうですが、誰かを探していたのでしょうか。

 その後先ほど書いた体験をしたわけですが、場所を確認する際にたまたま民家のそばに止まり確認をしていたのですが母はその民家が気持ち悪いと言っていたのです。
後で聞くとその民家には赤い風車が何個も回っていたそうです。実際私にはそんなものは見えていませんでしたし、やはり母はそういうことに敏感なんだなと思いました。
その後にもトンネルの中に真っ黒いローブを来たカ○ナシみたいな男がいたりと話を色々聞きました。

見えていないと怖くありませんが、それが居ると分かった時タヒぬほど怖いと思いました。

162: 名無しさん@おーぷん 2014/11/09(日)18:54:56 ID:jf8MEDptx
>>160

カーナビが勝手に案内するのよくあるけど怖いよね。と言うかとっさに気付かないふりできるお母さんすげえ!

161: 名無しさん@おーぷん 2014/11/09(日)11:49:17 ID:9DBuQP5kL
面白い。
改行してくれると読みやすくてありがたい。

163: 名無しさん@おーぷん 2014/11/11(火)22:14:20 ID:17ndlsgLL
人○しにつきあわされた話。

フィクション多数。多分時効だと思う。
俺が学校卒業して就職してちょっとたったくらいのはなし。
地元の零細。まぁなんじゃかんじゃでいろいろあった。
人間関係はよかったと思う。大人にもいろんなタイプの人がいるなぁと
思って、すごく勉強になって楽しかった。あの事件が起こるまでは。

きっかけは、飲み会。そこで、Aさんがブチギレる事件があった。
酔ったBさんが、つい年上のAさんの仕事にダメ出しをした。

まぁ酔った席の話だし、Aさんも笑ってすませればそれでよかったんだろうが
そうはならなかった。
Aさんは、もともとヤクザの世界にいたそうだが、スジを通すより優しさを優先する
あまり、組長から「お前はこの世界には向かない、カタギになれ」と言われた人。
そんな彼にとって、スジは通さない、優しさもないBさんの言質を許せなかったみたいだ。
Aさんの怒りはその日だけでは収まらず、Bさんを追い詰めていった。

Aさん曰く、Bさんは仕事の上で不正を働いていた。その不正はBさんのみならず、C、D、E…と
たくさんの同僚をもまきこんでの上で。Aさんはその不正の証拠を掴んでいた。そしてそれを
公開すると興奮してまくしたてていた。

俺は、幸か不幸かその不正には絡んでいなかったが、公開されると億単位の賠償責任が
発生するのはあきらかだった。俺は、その零細に恩もへったくれもなかったが、
それをすると、そこの不正に関係しなかった人たちも路頭に迷うと思い、Aさんを説得した。
今でも、それが正しいかどうかはわからない。その不正は、どこの誰にも損を与えない
ものだったからだ。(バレなければという前提、ここは詳しく言えない)

…今思うと、俺も卑しい。結局は自分の利益で説得をしていたのかもしれない。
結局、Aさんは落ち着きを取り戻し、その日は帰っていった。

164: 名無しさん@おーぷん 2014/11/11(火)22:16:14 ID:17ndlsgLL
だが、次の日の夜、事は起こった。
Bさんから電話があり「Aさんと和解できそうだ、中立の立場として立ち会ってくれ」と。
俺は時間外であったが、これも仕事と思い和解ならと、喜んで付き合うと同意した。
車で迎えに来たDさんと向かった先は、なぜか近場であるが人がこない山林だった。
異様な雰囲気、そして多くを語らないDさんがすごく不気味だった。

山林の中のひらけた場所を落ち葉を踏みながら、すすんでいくとそこにはAさんと
彼を取り囲む、B、C、Eさんと見たことない人が数人いた。

Aさんは、落ち葉の上に正座をして、嗚咽をあげながら泣いていた。ヒィヒィと声をあげて。
B、C、Eさんは「遺書を書け」とせまっていた。
Aさんは「書けません」と泣きながら言っていた。

そこからは、もう記憶がほとんどない。場面も飛び飛びで鮮明に語れない。
ぼんやりとした記憶からは、Aさんは自○をせまられていたこと、
Aさんは家族を恫喝のネタにされていたこと、決して和解の席なんかじゃなかったこと。
気がつくと俺は自分の家の前で車を降ろされていた。フラフラと眠りについた。

次の日、同僚からAさんが山林で自○したと告げられた。俺の昨夜の行動なんて言えやしない。
自分の心に蓋をして、沈痛な面持ちで通夜に参列した。
Aさん奥様の「お手数をかけてすみませんでした…」の言葉が俺の胸に今も刺さる。

今でも俺が戸惑うのは、B、C、D、Eさんが決して、悪人ではなかったいう点だ。
普通にいい人で、よき家庭のパパなのが恐ろしくてしょうがない…。
こんな話はツレにも誰に言えない。

現在、俺は地元田舎から引っ越して、都心で仕事をしているが、しょーもないイビリをやる上司を
見る度に、(相手がどんなパイプもってんのかも知れないのに…こいつ、命がおしくねーのかな?)って思う。

165: 名無しさん@おーぷん 2014/11/15(土)08:32:11 ID:aUm9Dr00a
>>164

ダメだろこれ…駄目だろお…残された家族も慰みものに去れて食い潰されてもう誰ひとりこの世にいないんじゃないか
完全に胸糞だわ


引用元: 死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?